ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ゼロ整備センター、若手とベテランが支える輸送網

2025年11月14日 (金)

ロジスティクスゼロは13日、キャリアカーの安全運行を支える横須賀整備センターの取り組みを、自社メディアで公開した。この記事では、整備士としてのキャリアを追求する若手社員と、彼らが働きやすい環境を整備したベテランセンター長の姿を紹介している。

▲横須賀整備センター全景(出所:ゼロ)

入社8年目の窪田整備士は、専門学校卒業後に大手車メーカーのディーラーへ就職した。しかし、そこでの業務は顧客対応や伝票作成といった事務作業が多くを占めた。「本当に自分がやりたかった整備の技術を磨くことはできない」と感じ、転職を決意した。ゼロへ入社後は整備業務に集中できる環境を得て、現在は「走る」「曲がる」「止まる」に関わるギアやブレーキなど、専門技術が求められる「重整備」を担当する。「難しい重整備をやり遂げた時や、難解な故障の原因を突き止めた時の達成感は、何物にも代えがたい」と、窪田整備士は充実感を語る。

▲「重装備」を担当する窪田整備士(出所:ゼロ)

窪田整備士の専門学校時代の同級生である芝整備士は、一度は整備士の夢を諦めかけた経験を持つ。専門学校卒業後、トラック特殊車両の整備会社に6年勤務したが、運転も好きだったことから大手配送会社の配達員へ転職した。ドライバーの仕事にもやりがいを感じていたが、「やはり自分は整備士として生きていきたい」という想いが強まっていった。

その時、友人である窪田整備士から「うちの会社に来ればいいじゃないか」と誘いを受けた。芝整備士は「同じ志を持つ仲間と一緒に働けることは、何より心強い」と感じ、ゼロへの入社を決めた。キャリアカーの整備は初めてで、特に荷台部分を動かすワイヤー交換の習得には苦労したという。入社から1年9か月が経過した現在は、車検班に所属する。「整備した車両が1年後に故障なく無事に戻ってきた時」に大きな喜びを感じている。

2人の若手の成長を支えるのが、勤続18年の齊藤センター長だ。日産自動車からの転職組で、「管理職だからといって、事務所にこもっているのは性に合わない」と、自らも作業着を着て現場に立つ“プレイングマネージャー”を信条とする。齊藤センター長が十数年前に現職へ就いた当時、現場は長時間労働が常態化していた。「このままではいけない」と、シフト制の導入や、時には納期に厳しい顧客との取引見直しといった改革を実行した。当初は反発もあったが、「社員が安心して働ける環境を作ることが、結果的に仕事の質を高める」という信念を貫き、週休2日制を徹底した。

▲プレイングマネージャーにこだわる齊藤センター長(出所:ゼロ)

こうした取り組みの結果、横須賀整備センターのここ数年の離職率はほぼゼロだという。齊藤センター長は採用においても「重視するのは、経験よりも“真っ白な状態”であること。素直に技術を吸収してくれる人材こそが、私たちの宝」と、独自の方針を持つ。年に3回の社内バーベキューを開催するなど、アットホームと評される職場で 、世代も経験も異なる整備士たちが互いの技術を高め合い、全国の物流網を走るキャリアカーの安全を支えている。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。