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川重、社内公募選定の電動3輪でJPと実証実験

2021年7月26日 (月)

▲日本郵便仕様の「noslisu」(出所:川崎重工業)

調査・データ川崎重工業は26日、2020年9月に社内公募制度「ビジネスアイディアチャレンジ」の第1号案件として選定した電動3輪ビークル「noslisu」(ノスリス)を日本郵便(JP)へ貸与し、共同で7月21日から9月初旬にかけて、東京都内における集配作業の実証実験を行うと発表した。

川重がオープンイノベーション活動の加速や事業アイデアの発掘により、新ビジネス創出につなげる目的で実施した「ビジネスアイディアチャレンジ」で100件の応募の中から選定されたノスリスの取り組み。JPとの実証実験により、社内公募案件の実用化に弾みをつけたいところだ。

ノスリスは、社会のより多くの人々が安全・快適・気軽に移動できるモビリティーを提供し、その豊かな生活に貢献したいという思いが、開発の動機だ。公共交通機関でのアクセスが容易ではない地域での移動や宅配事業者、高齢者など多様なニーズに応えられるよう、EV仕様と電動アシスト自転車仕様の2つの走行タイプを選べるほか、独自開発の前2輪方式による高い安定性と積載能力を実現。環境負荷低減・小型モビリティーへの関心が高まるなか、新たな移動手段を提供する。

川重は、JP向けにノスリスの特別仕様車を2台貸与。交通規制が実施される地区の集配作業を通して、操作性や安定性、走破性、耐久性などを評価する。今回の実証実験で得られたデータは、今後の製品開発およびサービス体制の検討などに活用する。