ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ESR、佐世保のIR計画地で物流施設開発を構想

2021年7月28日 (水)

行政・団体アジア太平洋地域に特化した物流不動産開発を手掛けるESR(香港)は27日、NIKI Chyau Fwu (Parkview) Group(ニキ・チャウフー・パークビュー・グループ)の率いるコンソーシアムが長崎県佐世保市で参入を計画する統合型リゾート(IR)について、当地に物流拠点を新設する構想を明らかにした。同グループのコンソーシアムがIRの運営ライセンスを取得した場合、データセンターを併設した物流施設を開設する。IRと物流施設が一体化した形で、地域経済の発展や雇用創出を促す取り組み。物流施設開発の新たな手法として、業界の注目を集めそうだ。

ESRは、同グループのコンソーシアムが掲げるIRコンセプトを評価。IR運営ライセンス取得を条件に、IR開発地域の周辺に「先進的な物流施設」を作る方針を明らかにした。IRは、国際会議場やホテル、ショッピングモールなどの複合型施設であり、こうした機能を効率的に運営するためにも、近接地に物流機能が必要となる。ESRはこうした背景に着目し、物流施設の開発構想を策定しているとみられる。

同グループのコンソーシアムは、ESRのこうした動きを歓迎。IRへの参入に伴う地域振興策として、ESRの物流施設は雇用創出を含めた強力な武器になるからだ。コンソーシアムにとっては、IR運営基盤の強化と地域経済へのさらなる貢献を両立できる事業スキームを組めることにもなり、IR参入における説得力を強めることができる。ESRにとっても、大きなビジネス機会を獲得できる利点があり、まさに両者の意向が合致した形だ。