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ネットスーパー立上げの10X、15億円の資金調達

2021年7月29日 (木)

サービス・商品小売事業者が初期投資なしでネットスーパーなどのECを開始できるプラットフォーム「Stailer」(ステイラー)を展開するスタートアップの10X(テンエックス、東京都中央区)は28日、既存投資家を引受先とする第三者割当増資を実施し、総額15億円の資金調達を実施したと発表した。

調達した資金は、新規採用による組織拡大や物流機能の拡張、顧客獲得の加速などに活用。今後2年間で流通総額を10倍以上に拡大するとしている。なお、今回の資金調達で、同社の累計調達額は21億円となる。

10Xは2017年に創業。献立アプリ「タベリー」や自社運営のネットスーパー「タベクル」の開発・提供を経て、20年5月にStailerをリリースした。コロナ禍でEC需要が高まるなか事業者の好評を得て、すでにイトーヨーカドーやライフなどのスーパーマーケット、薬王堂などのドラッグストアで導入されいるほか、複数の大手企業でも導入の検討が進んでいるという。

導入企業には、チェーンストア事業に必要なエンドユーザー向けのモバイルアプリ、店舗向けの在庫管理システム、配送業者向けのオペレーティングシステム、分析ツールなどをフルセットで提供し、新たなシステム開発の必要がないことが特徴。Stailerを通じてネットスーパーアプリは、利用者の翌月継続率が70%、1か月の平均購入額が2万円に上るなど、顧客への定着率は高いという。

開発不要のネットスーパー立上げサービス、10X