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SGHD、今期の通期予想を上方修正し最終増益に

2021年7月30日 (金)

財務・人事SGホールディングスは7月30日、2022年3月期の連結業績予想を上方修正したと発表した。ことし4月30日に公表した前回予想数値について、営業収益を1兆3250億円から1兆3450億円に、営業利益を1070億円から1140億円に、経常利益を1085億円から1155億円に、親会社株主に帰属する当期純利益を740億円から790億円にそれぞれ修正した。前回予想では前期比で最終減益になるとしていたが、今回の修正では一転、増益になるとした。

前期はコロナ禍におけるEC(電子商取引)需要の増加などを受けて、初めて営業利益1000億円を突破したが、今期の業績予想数値は、ことし4月30日に修正した中期経営計画(2019年度から3カ年)の最終年度の目標数値(営業収益1兆3250億円、営業利益1070億円)をさらに上回り、業績の拡大が明確になった形だ。

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う消費スタイルの変化による宅配ニーズの高まりを受けて、宅配便への継続的な需要が見込めるほか、ロジスティクス事業においても航空・海上運賃の高騰に加えて新規顧客の獲得によるフレイトフォワーディングの取り扱いが好調に推移すると判断した。

今回の業績修正に合わせて、2022年3月期の配当予想も修正した。中間配当と期末配当について前回予想からそれぞれ1円増額し1株あたり19円とし、年間配当額は1株あたり38円とする。

(出所:SGホールディングス)

なお、同日発表した2022年3月期第1四半期の連結決算は、営業収益が前年同期比9.4%増の3475億4300万円、営業利益が同4.4%増の289億1200万円、経常利益が同2.9%増の296億1100万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同19.9%増の206億5200万円で、第1四半期としては2年連続の増収増益となった。

デリバリー事業は、BtoCの好調継続、BtoBの取扱個数増に加えて、適正運賃収受の取り組みを継続したことにより、平均単価が上昇したことなども寄与して利益を押し上げた。ロジスティクス事業も、コンテナ需給のひっ迫による海上・航空運賃の高騰が継続するなか、既存顧客の物量の増加に対応するとともに、海上輸送の新規案件を受託したことなどから、大幅に利益を伸ばした。