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川汽、洋上CO2回収に向け実験用船舶に設備搭載

2021年8月5日 (木)

環境・CSR川崎汽船は5日、三菱造船、日本海事協会と共同で実施する世界初の船上二酸化炭素回収プロジェクト「CC-OCEAN」(CCオーシャン)について、実証実験に使用するCO2回収用の小型デモプラントを、同社が運航する石炭運搬船「コロナ・ユーティリティー」に搭載完了したと発表した。

搭載されたCO2回収装置(出所:川崎汽船)

同船は、搭載工事を行った三菱重工業横浜製作所を出港後、最初の航海では三菱造船の専門技師による洋上での運転性能評価や、分離・回収した二酸化炭素の分析などを実施する。その後、今年度末までは乗組員がデモプラントの運転・安全性・操作性の評価を続ける。

川崎汽船は「“K”LINE環境ビジョン2050」に基づき、さまざまな環境保全技術の研究・開発を続けている。今回の実証実験で得られた知見は、洋上設備や船舶の排ガスからCO2を回収するゼロエミッション技術の開発に資するだけでなく、回収したCO2を人工合成燃料としてリサイクルする技術の開発にもつながるという。