川崎汽船、排ガス回収CO2純度99.9％以上を確認

環境・CSR川崎汽船は20日、東北電力向け石炭運搬船「CORONA UTILITY」（コロナユーティリティ）に搭載したCO2回収小型デモプラントでエンジンの排出ガスからCO2を分離・回収した結果、回収CO2純度が99.9％以上と計画通りの性能を達成したと発表した。

川崎汽船は、「海洋資源開発関連技術高度化研究開発事業」の対象プロジェクトとして、三菱造船、日本海事協会と共同で洋上におけるCO2回収装置の検証プロジェクト「CC-OCEAN」（CC-オーシャン）を進めている。

8月上旬、CORONA UTILITYにCO2回収小型デモプラントを搭載後に三菱造船の専門技師が同乗し、排ガス及び分離・回収したCO2の計測・分析、評価を実施。9月中旬からは乗組員がプラントの運転や計測、メンテナンスを実施し、引き続き安全性、操作性の評価を蓄積していくことにより、今後の商用実機へ向けての課題整理や研究開発に取り組む。