調査・データ福岡運輸(福岡市博多区)はこのほど、福岡県、福岡県トラック協会と連携し、県内の全水素ステーションを活用したFCトラック輸送実証実験を実施すると発表した。福岡運輸が水素を燃料とするFCトラックでチルド輸送を行い、利便性の高い輸送ルートや品質管理の実用性、運転の快適性などについて検証。CO2削減量や燃費データも取得する。物流業界における脱炭素化の機運が高まるなかで、FCトラック導入に向けた輸送実証実験の行方が注目される。実証実験は福岡運輸を含めた県内運輸4社が参画し、ことし12月まで行われる。
実証実験は、市販化前のFCトラックを活用。FCトラックの物流業界への普及を促進しCO2排出削減を目指すとともに、福岡県が推進するFCモビリティの普及と水素ステーションの整備につなげることで、脱炭素社会の実現を目指す。
FCトラックについては、環境対応車両として国内外の自動車メーカーが開発を進めている。物流業界も脱炭素社会の実現を意識した取り組みとして、輸送用車両への導入を積極的に検討する動きが広がっている。