ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

SEP船運航シージャックス株をエネティに譲渡

2021年8月6日 (金)

M&A商船三井は6日、丸紅とINCJ(東京都港区)の3社で共同出資する、洋上風力発電設備設置船運航会社の英シージャックス・インターナショナルの保有する全株式を、マーシャル諸島法人エネティに譲渡すると発表した。シージャックスは対価として、エネティが発行する新株を引き受ける。

エネティは2020年8月、それまで専業としていたドライバルク事業から再生可能エネルギー事業への業態転換を発表。保有するドライバルク船の処分を進めている。エネティは、プラットフォームを海面上に上昇させてクレーンや杭打ちなどの作業を行う「SEP船」の製造を推進しており、2021年5月には韓国の大宇造船海洋との間でSEP船1隻の造船契約を締結した。SEP船は、洋上風力発電基礎の据付工事に活用される。

エネティが新造するSEP船と、シージャックが培ってきた運航ノウハウを組み合わせることで、両社の展開するビジネスのシナジー効果創出を目指す。商船三井はエネティとともに、今後成長が見込まれるSEP船事業における市場優位性を高めていく。