ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

2020年度の宅配便取扱は大幅増、メール便減少

2021年8月6日 (金)

ロジスティクス国土交通省が6日公表した宅配便取扱実績によると、2020年度はトラック・航空便利用合わせて48億3647万個となり、前年度より11.9%増加した。2020年春先から全国に拡大した新型コロナウイルス感染症による宅配需要の急増を反映し、宅配便の利用が急増した実態を色濃く反映している。

トラックによる宅配便のブランド別個数は、トップの宅急便(ヤマト運輸)が前年度比16.5%増の20億9699万4000個で、シェアは43.8%を占めた。2位の飛脚宅配便(佐川急便)は13億4790万個で同7.2%増、シェアは28.2%。3位のゆうパック(日本郵便)は同11.9%増の10億9079万2000個、シェアは22.8%だった。日本郵便は、航空等利用運送事業の宅配便も含めトラック運送として集計する。

4位のフクツー宅配便(福山通運ほか21社)は同0.1%減の1億3895万2000個、シェアは2.9%。5位のカンガルー便(西濃運輸ほか19社)は同8.1%減の1億299万4000個、シェアは2.2%だった。その他の16便の合計は同0.7%減の730万8000個。上位5社を含めた21便の合計は同11.5%増の47億8494万個となり、上位3社の占有率が高まった。

メール便はトップがゆうメール(日本郵便)で、同7.5%減の32億9931万2000冊となり、シェアは77.8%だった。続いて、クロネコDM便(ヤマト運輸)の8億2603万3000冊(同16.3%減、シェア19.5%)、ポストウェイメール便(ポストウェイ)7632万4000冊(同14.4%減、シェア1.8%)、中越メール便(中越運送)2546万5000冊(同27.2%減、シェア0.6%)、飛脚メール便(佐川急便)1127万冊(同47.9%減、シェア0.3%)、カンガルーメール便(西濃運輸)9万4000冊(同14.5%減、シェア0.002%)、フクツーメール便(福山通運)6万9000冊(同6.8%減、シェア0.002%)――となった。メール便合計は42億3870万1000冊で、同9.9%減だった。コロナ禍によるテレワークの普及で、オフィス業務が削減された影響とみられる。

令和2年度 宅配便(トラック)取扱個数 (国土交通省調べ)