M&Aパナソニックコネクト(東京都中央区)は20日、傘下のブルーヨンダー(米国)が19日、返品ソリューションを提供するオプトロ(同)を買収したと発表した。今回の買収は過去2年弱で6件目となる。倉庫や店舗での返品処理を含むエンド・ツー・エンドの返品管理機能を強化し、在庫循環やリコマースを含む包括的なソリューションの提供体制を整える。
商品返品は企業の利益率やサプライチェーン効率に大きな影響を与える課題で、米国では毎年4400万トンが廃棄処分されている。ブルーヨンダーは、大規模小売業やブランド向けに強みを持つオプトロの機能を統合することで、返品商品の一元管理や専用施設での効率的処理、店舗での迅速な対応を可能にする。さらにリコマース機能により、再販可能な在庫を特定し最適な流通へ振り分けることで、廃棄削減と持続可能性向上につなげる。
返品額は小売売上全体の16.9%に相当する8900億米ドル規模に達したと推計され、2019年比で返品率は2倍以上に増加した。ブルーヨンダーは、ドドル(英国)の買収に続く今回の取引で、返品開始から振り分け、再販までを網羅する機能を拡充。物流サービスプロバイダーや小売業者が抱えるリバースロジスティクスのコスト削減、在庫回転率改善、顧客体験向上に寄与するとしている。
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