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鴻池運輸、1Q大幅増益で半期予想を上方修正

2021年8月11日 (水)

財務・人事鴻池運輸は11日、2021年3月期第1四半期の連結決算を発表するとともに、好業績を受けて第2四半期の業績予想を上方修正した。新型コロナウイルス感染症の影響はあるものの、国内外の各拠点で一定の回復が見られ、要員の配置転換などの効率化にも取り組んだ結果、前回発表予想を上回ることが見込まれると説明している。

売上高は前回発表比2.2%増の1420億円(前年同期比2.6%減)、営業利益は66.7%増の50億円(3.2倍)、親会社株主に帰属する当期純利益は44%増の36億円(28%増)。なお、通期については前回発表から変更せず、売上高2800億円(4.2%減)、営業利益65億円(62.6%減)、当期純利益46億円(4.9%減)で最終減益のままとしている。

第1四半期の業績は、売上高が719億900万円(1.5%増)、営業利益が30億6500万円(3.8倍)、当期純利益が28億3300万円(2.8%倍)だった。売上高は、前年度に比べて物流などにおけるコロナ禍の影響が軽減したことにより増加。利益面は、昨年から開始した「構造改革プラン」などにより、社員の多能工化や適正価格の収受、業務効率化などで利益率が改善したことにより、大きく増加した。

空港関連分野や鉄鋼関連分野などからなる主力の「複合ソリューション事業」は、売上高が450億2000万円(4%減)、営業利益が30億1500万円(2.1倍)。国内物流事業は売上高が125億9500万円(3.2%増)、営業利益が7億8700万円(67.9%増)だった。国際物流事業は航空・海上貨物運賃の高止まりなどにより、売上高は142億9300万円(21.6%増)、営業利益は6億8500万円(2.1倍)となった。