財務・人事鴻池運輸が12日に発表した4‐12月期(2021年3月期第3四半期)決算は、売上高が2196億2500万円(7.3%減)、営業利益が36億8100万円(60.4%減)、四半期最終利益が49億5000万円(21.1%減)となった。引き続き、コロナ禍による航空便数の減少や鉄鋼の減産の影響を受けて減収大幅減益となったものの、新規客の獲得や単価の改定などにより「緩やかな回復基調」が見られた結果、営業利益は第2四半期比で15ポイント改善した。
空港関連分野や鉄鋼関連分野などからなる、主力の「複合ソリューション事業」は売上高1454億5900万円(11.4%減)、営業利益43億1200万円(60.6%減)。国内物流事業は経済活動の停滞に伴う取扱減などで、売上高は336億2300万円(8.1%減)、営業利益は20億5600万円(9.7%減)となった。国際物流事業は航空便数減に伴う貨物運賃の上昇や医療関連商品の取扱増などで、売上高405億4200万円(12.3%増)、営業利益15億2000万円(127.7%増)。
通期業績については、回復基調を受けて前回発表から上方修正。売上高は前回発表比0.7%増の2890億円(前年度比7.0%減)、営業利益は68.8%増の27億円(72.1%減)、最終利益は19.4%増の37億円(19.5%減)を見込む。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)21/3/3Q | 21/3/中間 | 21/3/1Q | 20/3/通期 | |
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売上高 | 219,625 [-7.3%] | 145,860 [-7%] | 70,848 [-8.7%] | 310,834 [5.7%] |
営業利益 | 3,681 [-60.4%] | 1,586 [-75.4%] | 797 [-76.4%] | 9,686 [-11.8%] |
最終利益 | 4,950 [-21.1%] | 2,812 [-33.2%] | 993 [-56.3%] | 4,593 [-27%] |
売上高営業利益率 | 1.7% | 1.1% | 1.1% | 3.1% |