行政・団体全日本トラック協会(全ト協)は11日、今秋の全国交通安全運動にかかる施策を発表した。安全運行の確保と車両の安全性の確保、事故情報などの収集による安全意識の高揚に取り組むほか、広報活動を通して交通安全の啓発活動を推進する。飲酒運転の根絶や歩行者保護など、昨今の事故を教訓としたテーマに特に注力した行動計画とした。全国交通安全運動の期間は9月21日から30日まで。
安全運行の確保については、「飲酒運転の根絶」と「追突事故および交差点における事故の防止」を最重点推進項目に掲げた。重点項目は、「子供と高齢歩行者の交通事故防止」「夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗車中の交通事故防止」「携帯・スマートフォンの使用禁止の徹底」「高速道路における事故の防止」「トレーラ事故の防止」「健康起因事故の防止」「過労運転などの防止」などを盛り込んだ。
車両の安全性の確保については、日常点検や定期点検の確実な実施、不正改造の防止の徹底を図る。全ト協ホームページに掲載している「トラックの重大事故にかかる統計データ」や、国土交通省メールマガジン「事業用自動車安全通信」の活用による、事業用自動車の重大事故発生状況や各種安全対策などにかかる情報収集による安全意識の高揚も明記した。広報活動により全国交通安全運動の趣旨を周知するとともに、安全意識の機運を高める。