ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日通4〜6月は国際貨物が伸長し実質的に増収増益

2021年8月13日 (金)

財務・人事日本通運が13日に発表した2021年12月期第1四半期(4〜6月)連結決算は、売上高が5450億3100万円、営業利益が201億2500万円、経常利益が234億9700万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は152億200万円だった。同社は今年度から、決算日を従来の3月31日から12月31日に変更しており、21年12月期は4月から12月までの9か月のみとなるため、前年同期比は発表していない。

しかし前年同期の売上高は4720億3300万円、営業利益は44億7700万円だったため、それぞれ15.5%増、4.5倍と大きく増加し、実質的には増収増益となった。新型コロナウイルス感染症の影響を受けた前年同期からの回復が顕著となり、航空運送を中心に国際貨物の輸送需要が伸長するなど、各セグメントがおおむね好調に推移した。ロジスティクス事業は全エリアが増収増益。警備輸送も増収増益で赤字から黒字に転じ、重量品建設は減収増益となった。物流サポートは減収減益だった。

なお、4月28日に発表していた9か月間の通期連結業績予想については、国際貨物の輸送需要の伸長により、売上高を1兆5600億円から1兆6500億円に上方修正。しかし各利益については、営業利益560億円、経常利益580億円、純利益390億円の前回予想数値を据え置いた。国際貨物の輸送需要増により海外子会社の利益増が見込めるものの、個別業績では利用運送費や燃油費などの仕入単価上昇により、各利益の下方修正を行った。