ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

西日本鉄道、物流部門は国際貨物好調で増収増益

2022年5月12日 (木)

財務・人事西日本鉄道は12日、2022年3月期連結決算を発表した。物流部門の営業収益は前期比67.1%増の1861億6800万円、営業利益は3.0倍の114億8200万円で増収増益となった。

運輸やレジャー・サービス部門が新型コロナウイルス感染拡大に伴う行動制限の影響を受けて営業赤字から脱却できないなかで、物流部門は国際事業で輸出入取扱高が好調に推移したことなどから高収益を叩き出し、連結業績の黒字転換に貢献した。

国際物流事業は、営業収益が前期比71.7%増の1962億500万円、営業利益が2.8倍の113億8000万円で増収増益だった。世界経済の改善などにより輸出入取扱高が増加。粗利益の増加もあり大幅な増益となった。国際貨物の取扱高は、航空の輸出が24.0%増、輸入が9.3%増。海運は輸出が17.1%増、輸入が18.0%増と、いずれも好調だった。

国内物流事業は、営業収益が5.3%増の105億7700万円、営業利益が2.5倍の2億9900万円で、こちらも増収増益だった。

2023年3月期の連結業績は、物流部門で営業収益1649億円、営業利益60億円と減収減益を予想している。国際物流事業で高騰している仕入れ価格の落ち着きに伴う販売価格の低下を見込む。