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日野自、アクセラレータで2社選定し事業化検討へ

2021年8月19日 (木)

最終選考に残った企業(出所:日野自動車)

荷主日野自動車(東京都日野市)は、人流・物流における社会課題解決にオープンイノベーションで貢献するアクセラレータプログラム「HINO ACCELERATOR 2021~HINO DE SAFARI~」の最終選考会を開催したと発表した。損害保険ジャパンがグランプリ、東京大学発の位置情報AI(人工知能)ベンチャー、LocationMind(ロケーションマインド、東京都千代田区)が優秀賞を受賞。今後、両社の提案について事業化に向けた具体的検討を開始する。

アクセラレータープログラムは、大手企業が新興企業に対して協業・出資を目的とした募集行為を開催する活動を指す。創造的な技術・サービスの開発に取り組むスタートアップなど新興企業に対して、大手企業が連携して新規ビジネスの創出につなげる動きが広がっている。

損害保険ジャパンは、ドライバーの健康・ストレスによる事故の防止につなげるアルゴリズムや仕組みを構築して商品として提供する「ガンバリ運転ゼロプロジェクト」を提案。増加傾向にあるドライバーの健康に起因する事故の抑止に向けた取り組みとして、評価された。

ロケーションマインドは、自動車をセンサーとして得られる走行軌跡情報(プローブデータ)を活用したSaaS(必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェア)型事業を構築し、トラック運送事業者などの高度な事業判断が可能になるデータ分析を提供する取り組みが、事業化に向けた具体的な検討テーマになるとされた。

最終選考会では、応募があった全60社の中から最終選考に進んだ5社の提案内容について、日野自動車の幹部や外部の有識者らで審議した。