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兼松と物流4社、トレードワルツ支援の新会社設立

2021年8月27日 (金)

(イメージ)

M&A総合商社の兼松は26日、取引のある主要な物流会社の川西倉庫、鈴江コーポレーション(横浜市中区)、大東港運、富士倉庫(横浜市中区)と共同で、トレードワルツ(東京都千代田区)を支援する新会社として「TW Link」(TWリンク)を設立したと発表した。設立は7月1日付。

トレードワルツ(東京都千代田区)が提供する貿易プラットフォーム「TradeWaltz」を普及させることが狙いで、同社に輸出入業務などの知見とノウハウを提供するほか、TradeWaltzの拡販も支援する。8月26日には、東京大学協創プラットフォーム開発(東大IPC、東京都文京区)、三井倉庫ホールディングス、日新とともに、トレードワルツへの資本参加を発表した。

TradeWaltzは昨年11月に提供が開始された、ブロックチェーン技術を活用した貿易プラットフォームで、貿易に関する全ての情報を共有し、業務の効率化とペーパーレス化を図るもの。今後は外部の貿易プラットフォームとの連携などを進め、機能やサービスを強化して「日本の標準的な貿易プラットフォーム」を目指すが、そのための実務面の課題の抽出や、解決の立証をTW Linkが支援する。

兼松と4社は今後、自社の基幹システムをTradeWaltz経由でAPI連携させ、荷主と物流会社の双方の立場から、TradeWaltzの機能向上に向けたフィードバックを行う。兼松は発表に際し「これらの取り組みを通じて、TradeWaltzを豊かな貿易エコシステムへと成長させるとともに、自社の物流DX(デジタル・トランスフォーメーション)も実践する」とコメントしている。

■TW Linkの概要
本社所在地:東京都港区芝浦1-2-1
設立日:2021年7月1日
代表者:重田和康氏
資本金:2億7900円
株主:兼松、川西倉庫、鈴江コーポレーション、大東港運、富士倉庫

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