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JR貨物、山陽線不通で陸海の代替輸送拡大

2021年8月30日 (月)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は30日、大雨の影響により休止している山陽線での貨物輸送について、大竹駅(広島県大竹市)-福岡貨物ターミナル駅(福岡市東区)・北九州貨物ターミナル駅(北九州市門司区)間でも、新たにトラックによる代替輸送を検討していることを明らかにした。開始時期については未定としている。西日本における鉄道貨物輸送の大動脈である山陽線の貨物輸送については、早くても9月上旬となる見込みだが、輸送容量の確保に向けた対応を急ぐ。

山陽線の貨物輸送については、新南陽駅(山口県周南市)-北九州貨物ターミナル駅間が運休となっている。中国と九州地方でトラックによる代替輸送が開始されているが、28日からは岡山貨物ターミナル駅(岡山市北区)-福岡貨物ターミナル駅間でも代替輸送を開始した。

また、26日からは東京港-新門司港間の定期船により、東京貨物ターミナル駅-北九州貨物ターミナル駅間の代替輸送も実施しているが、30日以降は、東京港-博多港間の定期船による代替運送も開始する。

山陽線では、小野田駅-厚狭駅間で大雨による大規模な路盤流出や、電化柱の倒壊などが発生した結果、現在も復旧の正確な時期は見えておらず、運転再開は最短で9月上旬となる見込み。なお、同じく大雨により運休している中央線の多治見駅-塩尻駅間は、9月3日から運転を再開する。

8月26日22時現在の運転中止区間(出所:JR貨物)