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丸紅系、人工衛星の燃料補給実現へ米企業に出資

2021年9月8日 (水)

Orbit Fabが展開する「宇宙のガソリンスタンド」(出所:丸紅ベンチャーズ)

サービス・商品丸紅ベンチャーズ(東京都千代田区)は8日、軌道上の人工衛星への燃料補給サービスの実現に向けて、「宇宙のガソリンスタンド」を開発する米スタートアップのOrbit Fab(オービットファブ)に出資したと発表した。宇宙空間での「物流」ビジネスの実用化を見据えた壮大な取り組みで、宇宙開発のさらなる促進にもつながる活動として注目を集めそうだ。

オービットファブは2018年の設立以来、宇宙空間の軌道上にある人工衛星に燃料を補給できるインフラの構築を進めている。LEO(地球低軌道)と、GEO(対地静止軌道)、そしてシスルナ空間(地球と月の間)に、補給用の燃料を積んだタンカーと人工衛星に燃料を届ける燃料シャトルを配置するシンプルな構成だ。

▲燃料ステーションの外観(出所:丸紅ベンチャーズ)

オービットファブは、既存の衛星の燃料充填バルブを代替できる燃料補給ポートを製品化。ことし6月に打ち上げた世界初の軌道上燃料ステーションに搭載された。丸紅ベンチャーズは今回の出資を通じて、こうしたオービットファブの事業拡大や、将来の軌道上の人工衛星への燃料補給の実用化に向けた取り組みを支援していく。