ロジスティクス日本通運が8日発表した、8月の国際航空貨物取扱実績によると、日本発輸出混載重量は前年同月比52.8%増の2万1551トンで、12か月連続で前年同月実績を上回った。輸入通関件数は同21.9%増の3万6778件で、こちらも6か月連続で前年同月比プラスとなった。
大幅な増加を示した背景には、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う経済活動の停滞で、貨物取扱量が落ち込んでいた前年からの回復基調が顕著となっている現状がある。日本通運は航空輸出の回復が業界内でも早かったが、近鉄エクスプレスや阪急阪神エクスプレスも、ことしに入って同様に回復傾向が鮮明になっている。
とはいえ、新型コロナウイルスの変異株の拡大による影響など、先行き不透明感は依然として強い状態が続いており、今後の動向は予断を許さない。