ロジスティクスAPモラー・マースクは20日、ポーランドの首都ワルシャワ近くのムシチョヌフで運営している、製薬企業向け物流センターを拡張すると発表した。2020年後半から既存の医薬品倉庫に加えて、2つ目の倉庫を建築していたもので、このほど稼働を開始した。

▲拡張したムシチョヌフの物流センター(出所:マースク)
EUの医薬品適正流通基準(GDP)に準拠した施設で、ベーリンガーインゲルハイムやバイエルなどグローバル医薬品企業が物流拠点として使用する。
同施設はワルシャワのショパン空港から40キロメートルで、高速道路にも隣接。同国を東西と南北に貫く2つの主要な高速道路にもアクセスしやすい。
面積は1万5000平方メートルで、2万4000枚のパレットを使用可能。倉庫には太陽光発電パネルを備えるなど環境にも配慮する、熱回収設備の導入によるエネルギーの再利用(サーマルリサイクル)などにも取り組む。