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マースク、中国企業に冷蔵コンテナ製造子会社売却

2021年9月28日 (火)

(出所:マースク)

A.P.モラー・マースク(デンマーク)は28日、リーファーコンテナ製造子会社のマースクコンテナインダストリー(MCI)を売却すると発表した。売却先は中国深センに本社を置くチャイナインターナショナルマリンコンテナーズ(CIMC)、売却額は9億8730万ドル(1097億8084万円)で、規制当局の承認が得られれば2022年までに買収手続きが完了する。

ロジスティクスCIMCは青島にある冷蔵コンテナ製造工場とデンマークのティングレブにある研究開発施設、テストエンジニアリング施設を含め、MCIの全組織と資産を引き継ぐ。

MCIはマースクが1991年に設立した冷蔵コンテナ製造会社で、2020年には創業以来最大の黒字を達成。今回の売却について、マースクは「30年以上にわたりCIMCと緊密な関係を築いており、そのパートナーシップを継続することを楽しみにしている」とコメントしている。

一方、CIMCはMCIを買収することで「売上増と新製品開発への投資」というMCIの取り組みを継続したい考えで、「MCIの成果とイノベーションには非常に感銘を受けている」とMCIの自社グループ入りに期待感を表明。CIMC会長兼CEOのマイ・ボリアン氏は「MCIの優秀な人材と技術を当社のグローバルな冷凍事業と組み合わせることで、顧客にとっての重要なパートナーとして、ともにエキサイティングな未来を創造できると確信している」と話している。