国際日本通運は9月30日、中国現地法人の日通国際物流(中国)(中国日通)は、厦門支店と福州支店を統合した福建支店を設立したと発表した。
中国日通は、台湾海峡の西岸経済区におけるビジネスを強化するため、厦門支店と福州支店の統合を決定。西岸経済区に加え、華北から華南へと続く沿岸部経済圏のビジネスに面でも対応するほか、沿岸部から内陸地域へ進出する顧客の支援体制も整え、営業基盤を強化する。

▲左が厦門事務所が入居するビル、右が福州事務所が入居するビル(出所:日本通運)
今後は、自動車関連・バッテリー・アパレル等の取り扱いをターゲットにするとともに、台湾との両岸物流の拡大や、福建発のEC(電子商取引)貨物の取り扱いの拡大を図る。
福建省全域や浙江省南部、江西省東南部、広東省汕頭を含む地域は、海峡西岸経済区に指定されている。この経済区の2020年GDPは前年比4.1%、輸出入貿易額は6.7%増加しており、今後も継続的な発展が見込まれる。中国日通は、ビジネス機会の拡大を見据えて機能強化を図る。