財務・人事NIPPON EXPRESSホールディングスは8日、2025年12月期の通期連結業績予想を下方修正した。売上高を前回発表から3.7%減の2兆6000億円、営業利益を同12.5%減の700億円、最終利益を27.3%減の400億円にそれぞれ引き下げる。米国の関税政策の不確実性や中東情勢の悪化に伴う国際物流の需要減退に加え、物流コストの高止まりや人件費などのコスト上昇により前回予想を下回ることを見込んだ。
同日発表した第2四半期決算は、売上高が前年同期比1.8%増の1兆2719億8900万円、営業利益が同50.7%増の287億9000万円、最終利益が24.2%減の86億400万円と増収最終減益だった。
ロジスティクスセグメントの売上高は前年同期比1.6%増の1兆993億5300万円、セグメント利益は同16.5%増の311億3300万円だった。日本の売上高が2.2%増の6259億円、利益は23.8%増の192億円。航空貨物、海運貨物の取扱いが増加したことに加え料金改定の効果が寄与した。米州の売上高は11.7%減の692億円、利益は29.9%増の34億円。航空貨物の取扱いは堅調に推移したものの、自動車配送における前年スポット需要の反動減の影響により減収。利益は昨年実施した子会社清算の反動増が影響した。欧州の売上高は5.2%増の2497億円、利益は27%減の36億円。航空貨物の取扱いが鉄鋼関連を中心に増加したことに加え、サイモン・ヘーゲルを連結の範囲に含めたことにより増収。航空貨物、海運貨物の利用費上昇など各種コスト増の影響で減益となった。東アジアの売上高は1.4%減の806億円、利益は97.9%増の27億円。海運貨物の取扱いがアパレル、生活家具関連を中心に減少したものの、事業再編・機能統合によるコスト削減効果で増益となった。
そのほか、警備輸送セグメントの売上高は0.2%減の344億円、セグメント利益は17.1%増の14億円。設定便の減便や前年の新紙幣切替対応の反動減があったものの、料金改定の効果により売上高は横ばいとなった。利益はシステム関連費用のコスト増が影響した。物流サポートセグメントの売上高は8.9%増の2247億円、セグメント利益は41.6%増の74億円だった。半導体関連の設備工事の獲得や、建設機械、荷役車両の販売が堅調に推移した。
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