日新、シベリア鉄道輸送促進でロシア鉄道と協力へ

▲左からリャボフ総代表、渡邊専務（出所：日新）

ロジスティクス日新は9月30日、ロシア鉄道傘下のロシア鉄道ロジスティクスと、シベリア鉄道輸送の利用促進と物量拡大に向けた協力覚書を締結したと発表した。ことし2月に都内にオープンしたロシア鉄道日本代表事務所のオレグ・リャボフ総代表が橋渡し役を務め、8月31日に同事務所でオンラインによる署名式を開催した。

ロシア側からはリャボフ総代表に加えて、ロシア鉄道海外プロジェクト・国際協力局のアスターフェフ局次長、ロシア鉄道ロジスティクス社のムレフCEOとバギーノヴァ部長の4人が出席。日新からは渡邊淳一郎専務、国際営業第一部の折原邦男部長、ロシア・CIS室の尾関誠室長の3人が出席した。

ムレフCEOは「シベリア鉄道の利用を促進する上で、日本のパートナーと協力覚書を締結することは大変重要」と挨拶。渡邊専務はロシア鉄道とロシア鉄道ロジスティクスの日本市場における取り組みや貢献に謝意を示すとともに、物流のカーボンニュートラル化の促進に関しても協力する考えを示した。

両社は今後、全線が電化されているシベリア鉄道を、環境にやさしい輸送手段として訴求する。スエズ運河経由の海上輸送などの代替手段としてのメリットについても認知を広げていく。