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三井物産DA、神戸で私募ファンドAM業務開始

2021年10月11日 (月)

国内三井物産デジタル・アセットマネジメント(東京都中央区)は8日、神戸市東灘区の物流施設「六甲アイランドDC」を投資対象とする、私募ファンドのアセットマネジメント業務を開始した。今後、デジタル証券ファンドの組成・運用・販売に向けた動きを加速させる方針。

同社は「デジタル技術を活用して資産運用のさまざまな非効率を解決することで、不動産・インフラなどの実物資産への投資機会の提供、アセットマネジメント業務のDXの実現」を目指し、証券会社・運用会社としてのライセンスを登録。10月1日には自主規制機関への加入を完了し、正式に金融商品取引業者として営業を開始した。

これを受け、不動産ファンド1号案件として六甲アイランドDCを投資対象とする私募ファンドの運用をスタートさせた。六甲アイランドDCは三井物産と大手外食チェーンの取引関係を背景として開発された専用設計の物流拠点で、同社の関西地区600店舗の事業継続に欠かせない重要な機能を担う。

自動立体倉庫システムを導入し、3温度帯(冷凍・冷蔵・常温)の物流効率を追求する物流DC(ディストリビューション・センター)として運用する。六甲アイランド内意は食品、物流企業が数多く拠点を構えており、京阪神を中心に西日本を広域にカバーできる立地。三井物産・イデラパートナーズが運用を受託する投資法人みらいとの共同保有する。

テナントとして同施設を利用するHAVIサプライチェーンは、米国シカゴに本社を置くグローバルサプライチェーン企業で、大手外食チェーンを主要荷主として世界の物流を一元管理している。

同社は将来的に法人投資家、個人投資家に投資機会を提供するためのブリッジファンドとして事業を展開する計画で、デジタル証券ファンドのためにパイプライン案件を300億円用意、「準備が整い次第、段階的に投資家向けに案内する」としている。3年以内に1000億円以上の運用残高を目指す。

■物件概要
所有地:神戸市東灘区向洋町六丁目2-12
所有形態:所有権
敷地面積:2万6304.75平方メートル
建ぺい/容積率:60%/200%
用途地域:準工業地域
延床面積:1万4381.16平方メートル
建築時期:2016年5月6日
用途/構造:倉庫/鉄骨造合金メッキ鋼板ぶき2階建て