拠点・施設プロロジスは14日、茨城県古河市にマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク古河4」を開発すると発表した。物流施設の集積するインダストリアルパークとして計画中の「プロロジス古河プロジェクトフェーズ2」では第1棟目となる。
このプロジェクトで同社は17万5200平方メートルの敷地に複数の物流施設を建設する計画で、プロロジスパーク古河4はこのうち6万8000平方メートルの敷地を利用する。2棟目以降は1社のテナント企業が独占利用する前提の物流施設(BTS型)を開発することになっており、同社はこれらの残るエリアで開発する物流施設のテナント企業を募集する。

▲プロロジス古河プロジェクトフェーズ2の完成予想図
プロロジスパーク古河4は、圏央道五霞インターチェンジ(IC)、境古河ICからいずれも10分とアクセスに優れた北利根工業団地内に開発。関東のほぼ中央に位置し、国道・高速道路を利用して東西南北の主要都市、港、空港まで1時間で到達できる。東北自動車道から直接つながる加須エリアからも10キロと近い。
建物は6万8000平方メートルの敷地に3階建て、延床面積12万1000平方メートルのマルチテナント型物流施設として開発。広い敷地を生かし、ワンフロア最大9000坪(3万平方メートル)で効率的なオペレーションが可能な設計とし、大規模なマテハン導入・自動化にも対応する。
施設の南北2か所にスロープを設け、1・2階は140×210メートルのフロアに両面バースを備える計画。3階は170×240メートルの大平面を確保する。2・3階は、保管効率を重視したメゾネット形式とし、梁下有効高6.3メートルから最大8.6メートルとする。日用雑貨・消費財などの高積み、ラックの4段積みが可能で、一般的な5.5メートルの天井高に比べ、保管効率が大きく向上する。施設全体で最大6企業の入居に対応し、最小賃貸面積は3700坪(1万2200平方メートル)から利用できる設計。
施設内にはカフェテリアやコンビニエンスストアを整備する計画で、安全な保管場所の需要が急増している化粧品やアルコール類などの保管に対応する小型倉庫を敷地内に併設する。
■「プロロジスパーク古河4」計画概要
名称:プロロジスパーク古河4
開発地:茨城県古河市北利根15
敷地面積:6万8300平方メートル(2万700坪)
延床面積:12万1100平方メートル(3万6600坪)
着工:2022年1月
完成:2023年3月末