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ESR、埼玉にマルチテナント型物流施設を来春着工

2021年11月2日 (火)

拠点・施設アジア太平洋地域に特化した物流不動産開発のESR(香港)は2日、マルチテナント型物流施設「ESR加須ディストリビューションセンター2」(加須DC2、埼玉県加須市)を開発すると発表した。2022年3月に着工し、23年5月の完成を予定。総投資額は210億円。

▲周辺地図(クリックで拡大)

ESRの物流施設開発は全国で32件目、埼玉県内では6件目。17年1月に完成した「レッドウッド加須ディストリビューションセンター」からは6キロメートルの距離にある。

開発地は、東北自動車道「加須インターチェンジ(IC)」を経由して首都圏各地や東北をはじめとする広域アクセスが良好で、広域配送拠点として適した立地だ。近隣住宅地からの通勤を想定し、265台以上を収容できる駐車場を整備。従業員確保の観点からも優位性が高い。

機能面では、スロープで3階まで直接アクセスできる構造が特徴。1階は建物両面に、3階は中央車路を挟んで両側にそれぞれトラックバースを配置。最大108台の大型車の接車が可能だ。敷地内に大型車の待機スペースも十分に確保することで、安全性に配慮した効率的な入出庫オペレーションを実現し、ドライバーの労務環境の改善も配慮した。

倉庫部分は、1階と2階、3階と4階のメゾネット仕様。荷物用エレベーターと垂直搬送機による高い縦方向への搬送能力を備えた設計とした。保管効率と汎用性を高めたフロア構成で、入居企業の求める機能に応じて柔軟に対応できるようにした。最小賃貸区画は4950平方メートル、最大12テナントに分割が可能だ。

加須DC2は、ESRの基本理念「HUMAN CENTRIC DESIGN.(人を中心に考えたデザイン)」に基づくコンセプトを踏襲。館内には3か所のラウンジやドライバー休憩室も設けるなど、施設利用者に快適に過ごせる仕様とした。

■「ESR加須ディストリビューションセンター2」の概要
所在地:埼玉県加須市下樋遣川6000-1
敷地面積:4万9587平方メートル
延床面積:10万5315平方メートル
構造:耐震構造、4階建て
交通:東北自動車道「加須IC」2.5キロメートル、東武鉄道伊勢崎線「加須駅」5.6キロメートル、加須市コミュニティバス「本樋遣」徒歩10分