ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

センコー、物流事業の取扱回復により通期上方修正

2021年11月12日 (金)

(出所:センコーグループホールディングス)

財務・人事センコーグループホールディングス(HD)は12日、2022年3月期の通期連結業績予想を上方修正すると発表した。ことし5月14日公表の前回予想数値について、営業利益を246億円から252億円に、経常利益を250億円から256億円に、親会社株主に帰属する当期純利益を145億円から148億円にそれぞれ引き上げた。営業収益については6250億円のままで据え置いた。

第2四半期累計連結決算について、物流事業で前年同期に新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて大きく減少した物量の回復傾向が顕著だったことなどから、通期業績も予想を上回ると判断。上方修正に踏み切った。

こうした業績動向を受けて、2022年3月期の配当予想も修正。第2四半期末の配当を1株あたり15円から17円に増額。期末配当は15円としており、年間では30円から32円に増配となる。

12日発表した2022年3月期第2四半期累計連結決算は、営業収益が前年同期比10.0%増の3007億6200万円、営業利益が同21.4%増の117億500万円、経常利益が同22.5%増の119億6400万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同21.5%増の69億5500万円で、第2四半期累計では2年ぶりとなる増収増益だった。

物流事業は営業収益が前年同期比10.9%増の2085億4000万円、セグメント利益が同27.2%増の108億8300万円で増収増益だった。物量回復に加えて、前期に実施したM&Aが収益に寄与した。

商事・貿易事業は営業収益が同3.3%減の750億1000万円、営業利益が同6.1%減の13億7200万円で減収減益だった。ことし4月に家庭紙卸売のアズフィットを連結子会社化するとともに、拡販ならびにコスト改善などに努めたものの、収益認識会計基準の適用による影響や燃料販売における仕入価格の上昇が響いた。