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NAVITIMEの高速料金検索、中型車・大型車も対象に

2021年11月26日 (金)

サービス・商品ナビタイムジャパン(東京都港区)は26日、総合ナビゲーションサイト「NAVITIME」(ナビタイム)について、中型車と大型車における高速道路の通行料金検索機能の提供を新たに始めたと発表した。

NAVITIMEの高速道路料金の検索機能は、これまで普通車と軽自動車にのみ対応していた。トラックなど中型車・大型車のドライバーに対するサービス改善の観点から、中型車と大型車を追加。4つの車種の料金検索が可能とした。

今回の対応により、中型車以上を運転するトラックドライバーなどにとって、事前に車種に対応した高速料金を確認できたり、複数のインターチェンジで検索して料金を比較するなど、NAVITIMEの便利性が高まる。

NAVITIMEのウェブサイトでは、2020年11月に中型車以上に対応したルート検索を提供。中型車と大型車を考慮した経路や料金を確認できる。トラックドライバー専用の「トラックカーナビ」では、中型車や大型車を対象としたナビゲーションなど、トラックに特化した機能も提供している。

(出所:ナビタイムジャパン)

隆盛を誇る物流企業の業務改善支援サービス、物流業界は巧みな使い分けを

物流企業の業務改善を支援するサービスの開発に、多様な業界がしのぎを削っている。ナビタイムジャパンがこのたび開始した、中型車・大型車の高速道路通行料金の検索機能も、運送会社のトラック配車担当者やドライバーにとって大きな業務改善になるだろう。

(イメージ)

物流企業にとって、コスト削減はもはや至上命題だ。新型コロナウイルス感染拡大に伴う人手不足を補うための人員補充やDX(デジタルトランスフォーメーション)化への対応に加えて、ここに来ての燃料高。幾重にも重なるコスト削減に悩む現場にとって、高速道路の通行料はどうしても安くしたいポイントだ。深夜0時の直前になると料金所前で発生する大型トラックの長蛇の列は、それを象徴している。

こうした状況を別の側面から見ると、ビジネスチャンスの宝の山に映る。コスト削減につながる業務課題の解決を支援するサービスを提供することで、新しいビジネス機会が生まれるからだ。新規ビジネスは、まさに改善を必要とする環境下だからこそ生まれるのだ。物流業界は、こうしたサービス競争を巧みに使い分ける術を身につけることで、「物流DX」化の波に溺れないようにしなければならない。(編集部・清水直樹)