ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

量子コンピュータやAI活用で輸送最適ルート探索

2021年11月16日 (火)

▲「Linkit GPS Tracking」(出所:ACCESS)

サービス・商品ACCESS(東京都千代田区)とグルーヴノーツ(福岡市中央区)は16日、量子コンピュータやAI(電子商取引)のインプットに位置情報データを用いるなどのデータ活用による課題解決を推進するため、グルーヴノーツのクラウドプラットフォーム「MAGELLAN BLOCKS」(マゼランブロックス)に、ACCESSの位置情報や移動履歴を管理するクラウドサービス「Linkit GPS Tracking」(リンキットジーピーエストラッキング)を連携させたと発表した。物流業務おける最適な輸送ルート探索に貢献するという。

リンキットジーピーエストラッキングは、GPS(全地球測位システム)搭載の小型受信機「Linkit Gear」(リンキットギア)と動態管理システムにより、屋内外での車両の位置情報や移動履歴を管理する法人向けクラウドサービス。GPSを活用し屋内外の人やモノの位置情報や移動履歴を管理するロケーションサービスと、ビジネスチャットによるコミュニケーションサービスを一つのアプリで実現することで、仕事の現場における課題解決を支援する。運輸・物流をはじめとするさまざまな業界の企業が導入する。

グルーヴノーツのマゼランブロックスは、量子コンピュータによる最適化モデルやAIによる予測モデルなど、多様な分析に対応するモデルを標準装備する。データの加工や予測といった一連の処理は、画面上の機能の「ブロック」をつなぎ合わせるというシンプルな操作で実装でき、業務の自動化、省力化を実現する。

今回の連携により、リンキットジーピーエストラッキングを介して計測されたあらゆる現場のモノの位置情報をマゼランブロックスに蓄積できるようになることから、より多様なデータを組み合わせた分析が可能になる。

▲連携イメージ(出所:グルーヴノーツ)

両社は、ユースケースの第1弾として、量子コンピュータのインプットに位置情報データを用いて「ルート最適化」のシミュレーションを行う予定。量子コンピュータは、輸送・配送などでモノを最も効率よく運ぶルートの探索を得意とする。リンキットジーピーエストラッキングで計測した走行車両の位置情報をマゼランブロックスがリアルタイムに受信し、業務ルールや物流制約、道路交通情報等とともに量子コンピュータによる計算処理を行うことで、その時々の状況に応じて時間や距離が最小となるルートを確認できる。