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ダイムラートラック上場、独自戦略で市場展開加速

2021年12月13日 (月)

国際三菱ふそうトラック・バス(川崎市中原区)は10日、親会社のダイムラートラックが独フランクフルト証券取引所への上場手続きを同日付で完了したと発表した。ダイムラートラックはダイムラーからの「独立」を契機として、三菱ふそうなどグループのリソースを結集して独自の経営戦略を描き世界市場における存在感をさらに高める。

ダイムラーのトラック・バス部門を担ってきたダイムラートラックは、世界最大級のトラックメーカーとしてグルーバルでの事業拡大を推進。今回の上場により投資家による直接取引が可能になることで、さらなる柔軟な資金調達が可能になる。一方で、より説得力のある経営戦略を示す必要にも迫られそうだ。

(出所:三菱ふそうトラック・バス)

ダイムラートラックは、独立により、脱炭素化への対応など新しい時代にも安定した事業活動を展開できるとしている。カーボンニュートラルな輸送が求められる時代に商用車業界をけん引するべく、収益性の向上へ継続的に投資している。

ダイムラートラックのマーティン・ダウム代表取締役は、「ダイムラートラックにとって歴史的な日だ。素晴らしくグローバルなチームとともに、企業としてのさらなる成功に向け、独立した企業としてのクリエイティブな機会を活用できることを楽しみにしている」と株式上場の意義を強調した。

ダイムラートラックは「FUSO(ふそう)」「バーラト・ベンツ」「フレートライナー」「メルセデス・ベンツ」「ゼトラ」「トーマス・ビルト・バス」「ウエスタン・スター」の7ブランドを展開。上場を契機として、ゼロエミッションを意識した輸送体系の構築に注力していく。