
▲実証実験の様子(出所:パーソルプロセス&テクノロジー)
国内パーソルプロセス&テクノロジー(東京都江東区)は17日、岩手県の中山間地域でドローンを活用したまちづくりに取り組む実証実験業務を2年連続で受託することが決まった、と発表した。
今回の取り組みでは、岩手県が描く「ドローンによる活力ある中山間地域まちづくりの実現」に向け、物流システムの構築、森林資源の把握方法の検討、ドローンの担い手育成などの普及啓発活動を行う。
岩手県では人口減少が進み、特に中山間地域や過疎地域では少子高齢化が急速に進行している。実施地域として選定された岩泉町は、食料品アクセス困難人口の割合が県内で最も高い。林業が盛んな地域だが、少子化に伴う担い手不足や林業従事者の高齢化によって生産性が低下し、事業の継続性が課題となっている。
20年度は物流に関する実証実験で、LTE回線を使った自動長距離飛行(8キロ)の物資輸送を検証したが、21年度は実用化に向けた新規のルート策定、機体の大型化に向けた飛行検証、受発注システム導入に向けた要件定義、苗木の運搬、ドローンによる物流業務講習など幅広い実験を22年3月14日まで行う。

▲岩手県小本地区内における森林調査と苗木運搬の飛行ルート
岩手県が定める25年度のドローン本格運用に向け、配送量・移動距離の拡大を図り、受発注システムや運行管理システムとの連動による自動化を支援することで、買物弱者の課題解決を目指す。