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AI活用で労災防止機能が充実、新型パワースーツ

2022年1月5日 (水)

▲第5世代Cray Xパワースーツ(出所:GBS)

サービス・商品パワースーツを製造販売するGerman Bionic(ドイツ)は5日、パワースーツ「Cray X」(クレイ・エックス)の最新モデルを公開した。歩行支援や防じん防滴、バッテリーといった各種性能を強化したほか、自社開発したAI(人工知能)ベースの危険警告システムも搭載。物流業界などで起こる労働者のけがや事故防止に役立つ機能を搭載している。

8日まで米・ラスベガスで開催中の「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」で、同社が第5世代となる実機を公開した。日本市場には22年3月下旬からの出荷を予定する。

最新モデルは、体の2カ所を支えることで荷物を移動させる際の疲労軽減などを実現。ほこりや湿気が多い環境下でも使用でき、建設現場や屋外倉庫など幅広い利用を想定する。40ボルトの強力なバッテリーと刷新したエネルギー管理システムを採用し、パワースーツに一層の力を加えられる仕様とした。

(出所:GBS)

AIベースを活用した早期警告システムは、着用した人の姿勢が悪かったり、間違った持ち上げ方をしたりした場合の兆候を知らせる。疲労やそれに伴うミスを未然に防ぎ、労働災害の発生を抑止する。また、直感的に操作できるダッシュボードには豊富なレポート機能も搭載しており、重要性を増すESGやサステナビリティの目標達成状況をモニタリングすることができる。