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セルージョンと東邦HDが提携、再生医療の物流強化

2022年1月7日 (金)

(イメージ)

メディカル再生医療ベンチャーのセルージョン(東京都中央区)は7日、医薬品卸の東邦ホールディングス(HD)と資本業務提携を結んだと発表した。水疱性角膜症に対する再生医療製品の社会実装を加速する。全国の物流網の強化による販売流通の最適化を促進する狙いもある。

セルージョンは、iPS細胞から角膜内皮代替細胞を効率的に作り出す独自技術の開発に取り組んでおり、国内外の臨床試験準備と薬事承認後を見据えたサプライチェーン構築を急いでいる。

セルージョンは東邦ホールディングスの有する全国の医療機関をカバーする販売流通網をはじめ、高度な物流機能や医療機関への情報提供、市販後の安全性情報収集など、医薬品で培われた販売流通のトータルソリューションを活用。流通課題を協力して解決することで、水疱性角膜症に対する新たな治療法提供へ向けた取り組みを加速していく契機とする。

セルージョンは、増殖性に優れるiPS細胞から角膜内皮代替細胞を効率的に作り出す技術と、簡便な手技で属人的技術を不要とする細胞移植法を組み合わせることで、水疱性角膜症に対する再生医療製品による治療の開発を進めている。

東邦ホールディングスは、医療・健康・介護分野に携わる企業グループとして、医薬品卸売、調剤薬局、医薬品製造販売、顧客支援システムの開発・提供などの事業を展開。国内有数の医薬品卸業者として、バイオ医薬品・再生医療など製品・医療デバイスの物流機能構築へ積極的に投資し、これらの成長分野への事業展開を推進している。