ロジスティクス三井倉庫ホールディングスは10日、京都大学iPS細胞研究所から依頼を受け、再生医療用iPS細胞の輸送に使用する専用容器「MEDiSTAR」を開発し、6日にこの容器を用いた輸送を実施したと発表した。
「再生医療用iPS細胞ストック」専用の輸送容器は再生医療等安全性確保法に準拠し、液体窒素を充てんして180度以下の状態で振動を抑える工夫を施した。輸送過程では、容器内の温度管理や輸送手順の順守などの条件をクリアし、同法に適合した輸送サービスを提供した。
再生医療用iPS細胞ストックは、京都大学iPS細胞研究所が健康なボランティアの血液や皮膚からiPS細胞を作製し、一定の基準をクリアした品質のよい細胞を保存するもので、あらかじめストックすることで、iPS細胞を国内外の医療機関や研究機関に素早く提供できるようにしている。