ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

北陽電機が倉庫大型化に対応した光データ伝送装置

2022年1月24日 (月)

▲高速・長距離の光データ伝送を実現した「DWFシリーズ」(出所:北陽電機)

サービス・商品産業用センサーメーカーの北陽電機(大阪市西区)は24日、高速・長距離を実現した光データ伝送装置の新製品「DWFシリーズ」を今春に発売すると発表した。物流倉庫の大型化に対応した自動化設備の稼働を支援する取り組みとして、注目を集めそうだ。

新型コロナウイルス禍などに伴う消費スタイルの多様化でEC(電子商取引)サービスの普及が急速に進んでいることから、物流現場における取扱荷物量は増加の一途をたどっている。こうした動きを受けて、立体倉庫の規模も拡大する傾向にあり、自動化も進んでいる。

北陽電機は、光を媒体とした無線式のデータ伝送装置で空間を伝送路とし、無人搬送車や立体自動倉庫のスタッカークレーンや天井走行クレーンなど移動する機器や装置へのデータ授受に不可欠な「光データ伝送装置」を物流業界向けに供給してきた。近年の倉庫の規模拡充に伴う長距離タイプの要望に応えるため、データ伝送距離を従来製品の100メートルから200メートルに2倍に広げたDWFシリーズを開発した。

DWFシリーズは毎秒100メガバイトのイーサネット通信を光に変換し空間伝送することで、移動体との無線通信が可能。伝送距離が従来に比べ2倍に伸びたことで、大型の立体倉庫や液晶搬送といった物流搬送装置にも適しているのが特徴だ。可視レーザー光による光軸調整機構もオプションでラインアップし、設置時の光軸調整作業を容易にできるようにした。