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ラトックS、HACCP対応温度管理システム10月発売

2020年8月3日 (月)

フードラトックシステム(大阪市浪速区)は7月31日、HACCP(ハサップ)で必要とされている温度記録を自動化し、帳票の作成までサポートする食品業界向けIoTシステム「ハサレポ」の提供を10月末から開始する、と発表した。

HACCPは世界各国で義務化が進む食品の衛生管理手法で、国内でも制度化され、6月に施行された。猶予期間が完了する2021年6月までには、食品を扱うすべての業種で体制づくりが必要となっており、管理記録や帳票作成の負担増が課題となっている。

ラトックシステムが開発したハサレポは、HACCPで義務化された温度管理の記録を自動で残すことができる食品業界向けの温度管理システムで、冷蔵、倉庫など、食品を保管している場所の温度をセンサーで計測し、無線でクラウドに記録。管理者はPC、現場はスマホで温度や記録を確認できる。

また、10分ごとの高頻度で温度監視を行い、計測した温度が設定した値を超えるとPCやスマホに警報を通知する機能も備える。通知機能は保冷庫の開放や故障の検知、無人環境下の適正な温度把握と管理が可能。

温度センサーには保管温度を計測するサーミスタ2本と室温、湿度を計測するセンサーを搭載。電池駆動、IP67防水設計で、清掃で水がかかる環境でも使用できる。ゲートウェイとは、920MHz帯を使用する無線規格で、低消費電力でありながら長距離のデータ伝送が可能な「Wi-SUN」で通信、最大10台まで接続できる。温度センサーとゲートウェイ間の通信距離は、最大数100メートル程度となる。

サーミスタによる計測のほか、冷凍冷蔵庫メーカーとの連携を通じ、既存のRS485接続冷凍冷蔵庫から保管温度のデータを取得することができる。運用費は通信、クラウド、アプリ更新料込みで年額7万円(税別)。