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独ルフトハンザカーゴ、EC対応の中距離路線拡充へ

2022年2月25日 (金)

ロジスティクス独ルフトハンザカーゴは23日、欧州を中心とする中距離貨物路線をことし3月より増強すると発表した。EC(電子商取引)需要の高まりに対応した取り組み。ドイツ国内とイスタンブール(トルコ)やテルアビブ(イスラエル)、マルタ、チュニス(チュニジア)、ダブリン(アイルランド)、マンチェスター(英国)との路線を強化することで、より迅速なEC商品の輸送を実現する。

(イメージ)

ルフトハンザカーゴは、EC業界からの継続的な需要の増加に対応し、多量で高速な輸送を提供できる体制を構築する。こうした中距離貨物路線の拡充により、新しい消費スタイルに対応した戦略的ビジネスを創造する。

ルフトハンザカーゴが欧州を中心としたEC対応の中距離貨物路線を強化する背景には、欧州の航空貨物網が抱える高速・大量輸送力の弱さがある。急速に成長を続けるECビジネスにより、従来の貨物輸送のあり方を抜本的に見直す必要に迫られている。とはいえ、機材の調達や従事者の確保、社内システムなどにおける対応の遅れなどから、必ずしもEC業界の物流ニーズに対応しきれていないのが実情だ。

ルフトハンザカーゴは、エアバスA321改造貨物機を導入することで、的確なEC対応を可能にすると強調。メインデッキでコンテナを運ぶことができるため、高速の積み降ろしが可能で効率的な飛行操作を実現できるという。