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西濃運輸、関東・九州間フェリー定期輸送を開始

2022年3月3日 (木)

▲東京九州フェリー「はまゆう」(出所:SHKライングループ)

ロジスティクスSHKライングループは3日、西濃運輸(岐阜県大垣市)が東京九州フェリー(北九州市門司区)による定期輸送サービスを開始したと発表した。

西濃運輸によるBCP(事業継続計画)対策の一環として、首都圏・九州間の混載貨物輸送にフェリーを活用する。物流業界で脱炭素化の動きが加速するなかで、フェリーをはじめとする海上輸送への注目が高まってきた。

東京九州フェリーの横須賀(神奈川県横須賀市)・新門司(北九州市門司区)間航路を活用。首都圏で集めた貨物をフェリーで運び、新門司港から佐賀県鳥栖市のターミナルを経由して九州全域に配送する。

▲フェリーの車両甲板(出所:SHKライングループ)

西濃運輸の横浜南支店から横須賀港、新門司港から九州西濃運輸の鳥栖北支店まではそれぞれ陸送となるが、フェリーを含めた全行程の9割が海上輸送となることから、ドライバーの負担軽減や温室効果ガスの排出抑制に貢献できる。

輸送日数は鉄道輸送と同じく3日だが、大雨などによる災害の発生に影響を受けることなく貨物を大量に運べるのが、船舶輸送の優位性だ。西濃運輸は今回の東京九州フェリーによる定期輸送の実施を契機として、環境に配慮した安定的な輸送サービスのさらなる拡大につなげる。