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三菱ふそうの電気トラック、製薬・新聞輸送へ導入

2022年3月3日 (木)

サービス・商品三菱ふそうトラック・バス(川崎市幸区)は2日、電気小型トラック「eCanter」(eキャンター)をヘルスケア業界では初となる中外製薬工業(東京都北区)と、新聞の輸送業務では初となる安立運輸(東京都荒川区)に1台ずつ納車したと発表した。

eキャンターは、都市が抱える騒音や排出ガス、二酸化炭素低減の課題を解決するため、同社が開発した量産型電気小型トラックだ。電動で駆動することで、排出ガスが一切出ないのが特徴で、従来のディーゼル車と比較して騒音や振動も少ないため、都市内輸送や深夜早朝の輸送に適している。

中外製薬の生産子会社である中外製薬工業は、SDGs(持続可能な開発目標)に向けた環境への取り組みに加えて、天候の影響を受けずに管理が必要となる医薬品原料の運搬に適した車両としてeキャンターを導入したとしている。

このeキャンターには、雨除けが荷箱後部に取り付けられており、 雨天時にも搬入出時に製品の品質を損なうことなく、運搬するニーズに対応。東京都北区にある中外製薬工業の工場で医薬品原料の運搬に使用され、クリーンで静かな走行性能により、地域の環境改善への貢献を目指す。

▲中外製薬工業に納車した「eCanter」(出所:三菱ふそうトラック・バス)

安立運輸に納入されたeキャンターは、読売新聞東京本社の東京北工場(東京都北区)を拠点に、関東近郊地域における新聞輸送を行う。

安立運輸は、低公害車の積極的な導入を通じた環境に配慮した輸送に取り組むほか、読売新聞グループによる新聞輸送の脱炭素化に向けた取り組みの一環として、eキャンターを選んだとしている。

▲安立運輸に納車した「eCanter」(出所:三菱ふそうトラック・バス)

新聞業界においても、輸送の脱炭素化に向けた関心が高まっており、走行時に二酸化炭素を含む排気ガスを一切出さないeキャンターを通じて、輸送の脱炭素化の実現に貢献していく。