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アサヒロジスティクス、低負荷仕様の幹線便専用車

2022年3月10日 (木)

▲小牧営業所への鍵の贈呈の様子(出所:アサヒロジスティクス)

国内アサヒロジスティクス(さいたま市大宮区)は4日、関東と中部・関西をつなぐ幹線便「Bies Liner」(ビィズライナー)の運用開始を前に、滑川福田センター(埼玉県滑川町)で幹線便専用車両の納車式を行った。専用車両は小牧営業所(愛知県小牧市)に2台導入される。

専用車両は「日野プロフィアCOOL Hybrid(クールハイブリッド)」を採用。幹線輸送に適した大型ハイブリッド車で、前後に吹き出し口がある遠隔監視機能付きの電動冷凍機を設置。薄型の断熱材を使用していることから、3温度帯(常温・冷蔵・冷凍)での3室管理を実現しながら、11センチ立方のパレット18枚を積載可能とする庫内スペースを確保する。

長距離ドライバーの労働環境に配慮した装備も特徴。女性が運転することも想定し、荷降ろしの際の体力負荷軽減を意識した作りとなっている。荷台の床にはエアロールを埋め込むことで商品をスライドさせて動かせるようにし、後部扉開放時のストッパーをスライド方式にすることで軽い力で操作が可能になった。荷台への昇降を簡易にするステップも設置している。

東日本を中心に運営してきた同社は、2021年4月に発表した中期経営ビジョンで「東名阪をつなぐ機能の確立」を掲げており、本格的な幹線便の運行をことし4月から開始する。幹線便の取り組みは企業内参加型のアカデミー「アサヒ人材育成大学」(ALU)のメンバーによって企画され、専用車両もALUのメンバーが燃費向上、環境対策、ドライバーの負担軽減などに着眼し、導入を決めたという。