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名村造船所、安全性と大型化を両立した油送船完成

2022年3月14日 (月)

▲VLCC「TAGA(多賀)」(出所:名村造船所)

財務・人事名村造船所は11日、伊万里事業所(佐賀県伊万里市)で建造していたNATSUHIME SHIPHOLDING向け31万重量トン型油送船「TAGA」(多賀)を引き渡したと発表した。

安全性と大型化を両立することで、安定して効率的な輸送を実現できる仕様が特徴。船型改良などにより輸送能力や燃費性能を向上させるなど、経済性を追求した。貨物油タンクやバラストタンクの塗装性能基準を適用して腐食防止を図っている。

独自開発の「Namura flow Control Fin」(ナムラ・フロー・コントロール・フィン)や「フィン付き舵」を装備。省エネ型プロペラボスキャップや風圧力低減型居住区、低摩擦型船底防汚塗料なども採用することで、推進性能を高めている。同時に、電子制御式主機関を採用することで燃料消費量も低減している。

大容量の貨物油ポンプを3台装備し、種類の異なる3種の貨物油を積載できる。効率良く短時間で貨物油を荷揚げできる装備も搭載している。

環境対応の取り組みでは、硫黄酸化物の排出規制に適合した排ガス浄化装置を搭載。主機関と主発電機関は窒素酸化物の排出規制に適合した機種を採用する。