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22年ロボット需要拡大促す3つのトレンドを予測

2022年3月16日 (水)

調査・データABB(東京都品川区)は16日、2022年のロボット需要を促すトレンドを予測した。新型コロナウイルス感染拡大が収束した場合は、物流や小売などの領域でロボットの導入が加速。それに伴い、教育や訓練を必要とする新しいスキルの需要が高まると分析している。

(出所:ABB)

ABBは、複数のセクターの企業がパンデミック後の生産性と競争力を強化する新しい方法を模索する過程でロボットへの需要が高まるとみる。今後1年のロボット需要を促進する主要なトレンドに着目し、成長予測をまとめた。

コロナ禍が労働力不足やサプライチェーンの不確実性、消費者の個別化、持続可能で回復力のある事業運営への圧力の高まりなど、広範囲に及ぶ世界のメガトレンドを加速したと分析。

新しいビジネスがロボットによる自動化に目を向ける好機となったとし、テクノロジーが新たなニーズに応える新たな機会を開くとともに、これまでロボットが使用されていなかった分野での需要をさらに高める新しいトレンドが生まれ続けると予測した。

具体的には、「EV(電気自動車)革命」「EC(電子商取引)ブーム加速」「ロボットの活躍領域の拡大」の3つのトレンドが生まれるとする。

環境対応策として内燃機関による自動車の生産は制限され、段階的に廃止に向かうとみられることから、EVの活躍機会が拡大を続ける。さらに、コロナ禍を経て消費スタイルとして確立したECサービスへの対応として、物流現場を中心としたロボットによるDX(デジタルトランスフォーメーション)化が加速する。

さらに、ロボットの活用機会の拡大による現場従事者へのスキル習得がさらに求められることになると予測。エンジニアやスタッフの再教育の機会が求められることになるとしている。

▲ABBの最先端ロボットシステム(出所:ABB)