EC商船三井は3月30日、グループのMOL TURKEY DENIZCILIK VE LOJISTIK TIC(MOL Turkey、トルコ)が、トルコの「船舶解撤ヤード」からの中古舶用品を越境EC(電子商取引)サイトで販売するサービスを始めたと発表した。
解撤は、買い取った船を解体してリサイクルやリユースにまわす板材や鉄くずなどを回収して売却すること。これまでトルコの船舶解撤ヤードで長期保存または廃棄処分されていた中古舶用品をMOL Turkeyの越境ECサイトで販売することで、リサイクルおよび廃棄物の削減につなげる狙いだ。現在はアンティーク品を中心に掲載しているが、今後は販売対象を舶用機器や救命艇等の大型品に広げることを検討している。
今回の取り組みにより、トルコのECサイト事業に進出しロジスティクス事業領域の拡大を実現するとともに、商船三井グループの主要戦略の一つである地域戦略に基づき、商船三井グループのトルコ拠点での活動をさらに強化していく。
商船三井はトルコでの取り組みを契機として、インドやバングラデシュなど船舶解撤量の多い国を中心に、世界中の船舶解撤ヤードを対象にすることも視野に入れ、海上輸送に留まらないビジネス領域の拡大を目指す。