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三井不と月島機械、千葉県市川市の物流施設を完工

2022年3月31日 (木)

拠点・施設三井不動産と月島機械は3月31日、共同事業として開発を進めていた物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク市川塩浜II」(MFLP市川塩浜II、千葉県市川市)の建築工事が完了したと発表した。東京都心に近く、首都圏各地へのアクセス性も高い立地と、就業環境に配慮した館内構成で、既に全フロアで入居成約が完了している。

▲MFLP市川塩浜II(出所:三井不動産)

MFLP市川塩浜IIは、首都高速道路湾岸線や東京外かく環状道路(外環道)の開通による、東京都内の主要エリアへの良好なアクセスが最大の特徴だ。成田国際空港や東京国際(羽田)空港、東京港への移動にも優位性が高い。

設備面では、各階のフロアプレートが4万平方メートル規模と業界最大級。事務所の天井高は全フロアで3.5メートルを確保し、海を一望できる開放的なオフィス空間を実現。倉庫内は一部フロアで空調機器を導入し快適な労働環境を整備した。

1階トラックバースは国際基準の45フィートコンテナ車両に対応してるほか、免震構造で72時間対応の非常用発電機などBCP(事業継続計画)対策や、車番認証や顔認証による入退館管理などオフィスビルと同水準のセキュリティー計画とするなど、業界トップレベルの施設スペックを実現。過剰荷積みを事前に防ぐトラック重量計を設置するなど、ドライバーにとっても安心な環境整備にも配慮した。

▲施設内各所の設備(出所:三井不動産)

立地特性を生かしたリゾート感あふれる共用部には、海を一望できるデッキテラスやカフェテリアラウンジ、貸会議室を設置。礼拝室やジェンダーレストイレを整備するなど、多様な働き方に配慮した快適なワークプレイスを設けた。

MFLP市川塩浜IIの設備面における注目ポイントなのが、生態系保全をテーマとした「再生緑地」(生態系を守る森)だ。雨水を利用した「バードパス」(鳥の水飲み場)、土壌中の微生物による水質改善に寄与する「レインガーデン」など地域のグリーンインフラを整えることで、周辺地域に生息する動植物の移動拠点とする。環境負荷低減に配慮した「物流空間」を演出する。

■MFLP市川塩浜IIの概要
所在地:千葉県市川市塩浜1-12
敷地面積:8万2652.23平方メートル
延床面積:18万3824平方メートル
構造:鉄筋コンクリート造・鉄骨造、地上4階建て
着工:2020年8月25日