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近鉄、「空飛ぶクルマ」のスカイドライブに出資

2022年4月11日 (月)

財務・人事近鉄グループホールディングス(HD)はこのほど、「空飛ぶクルマ」の開発に関し、開発企業のSky Drive(スカイドライブ、愛知県豊田市)への出資を決定した。これまで2025年の大阪・関西万博で実現させるベく業務面で協力してきたが、出資を機に開発を加速させ、将来の大阪・伊勢志摩など近鉄沿線地域での事業化の可能性を探る。出資額は5億円、出資比率は非公表。

(出所:スカイドライブ)

空飛ぶクルマに関し、近鉄HDは20年に大阪府が設立した産官学の協議会に参加し、スカイドライブと共同で実証実験を行ってきた経緯がある。

近鉄HDは日常の移動への活用を目指している。沿線やレジャー施設などでの市場性調査やビジネスモデルなどを検討するための連携協定も両者で協議中という。

空飛ぶクルマは、電動、自動操縦、垂直離着陸する新たな移動手段として、世界各国で開発が進んでいる。日本でも都市部でのタクシーサービスや離島・山間部の移動手段、災害時の救急搬送などにつながるものとして期待され、経済産業、国土交通両省が30年の本格普及に向けたロードマップを制定している。

近鉄HDの小倉敏秀社長は「鉄道など既存交通との結節による移動の利便性向上、離発着場を核としたまちづくり、観光・レジャー用途などを検討していく」 とコメント。スカイドライブの福澤知浩CEOは「近鉄グループの各領域とシナジーを生みながら広がっていくことを目指し、まずは、大阪・伊勢志摩エリアにおける社会実装を目指す」 としている。

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