SkyDriveと三栄工、空飛ぶクルマ加速へ共同体制

国内「空飛ぶクルマ」の開発に取り組むSkyDrive（スカイドライブ、東京都新宿区）と三栄工業（愛知県豊田市）は10日、「空」を活用する産業の創造に向けて施設や設備の共同開発に取り組むと発表した。

▲三栄工業が開発した空飛ぶクルマ運搬器具（出所：SkyDrive）

スカイドライブは、空飛ぶクルマの開発に向けて「飛行試験場、部品の評価試験施設、販売を見越した輸送方法など、新たに開発・整備していくべきものが多数ある」としており、トヨタグループ向けのインフラ構築を通じて実績が豊富な三栄工業とスポンサー契約を結ぶことで、開発を加速させる。

三栄工業は1948年にトヨタ自動車の輸出トラック第1号梱包を担ったほか、海外で自動車を組み立て、完成車にするためのノックダウン梱包などを通じて物流技術を蓄積。スカイドライブとの間でも、協力して「空飛ぶクルマ運搬器具」を製造した実績がある。

スカイドライブCEOの福澤知浩氏は「これまでも、三栄工業には空飛ぶクルマの開発拠点に屋内飛行試験場をつくること、運搬方法を考えることなど、日本で前例がないことであってもやりましょうといって協力していただいた」とコメントし、三栄工業との共同開発に期待感を示した。