ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

高水準運賃追い風に増収増益、AIT2月期決算

2022年4月14日 (木)

(イメージ)

財務・人事国際フォワーダーのエーアイテイー(AIT)が13日に発表した2022年2月期連結決算は、年間を通じて続いた高い運賃水準が追い風となり、前期比30.9%の増収となる599億3100万円を売り上げた。増収効果で仕入れコストの上昇を吸収し、経常利益は50.1%増の38億2100万円、純利益は36.6%の最終増益で着地した。

主力の国際貨物輸送は、海上輸送でのコンテナ不足、船舶の積載スペースのひっ迫が続いたものの、子会社との連携を強化してサービスメニューを拡充したほか、船会社と交渉を重ね、コンテナと積載スペースの確保に取り組んだことで、海上貨物輸送の取扱高、通関受注件数がともに増加。年間通じて運賃水準は高く、収益拡大の追い風になったという。

期中に取り扱った海上コンテナ本数は、輸入で26万7155TEU(2.7%増)、輸出入合計で28万585TEU(2.3%増)と前期を上回った。通関受注件数も14万5931件(4%増)と前期を上回る推移。数量増に加え、海上運賃の上昇が収益を押し上げた。

中国事業セグメントでは、アパレル関連の取り扱いが低調に推移。検品・検針などの付帯業務の受注で厳しい環境が続いた一方、日本向け貨物の取扱量が回復し、中国国内でも輸送関連の収益機会が増えたことで、9.2%の増収を確保、部門利益は法定福利費の減免がなくなった影響で37.1%減となった。

今期は売上高10.1%増(前期比)、営業利益6.1%増、経常利益6.4%増、純利益4.3%増と、増収増益を見込む。